社長・坂本毅の『バンベン日記』


 

 
2015,10,15, Thursday 05:28 PM


(前回の続き)
50キロ過ぎた時点でかなりきつい。後半は家族のことを考えながら歩くことにした。

今回は妻のモンペを借りている。5000人の参加者の中でモンペ姿は恐らく僕一人。履き心地がいい。足をやさしくサポートしてくれる。そして宇美八幡宮で安産祈願してもらった時の「石」をリュックに忍ばせていた。まだ見ぬ息子を背負って歩いているイメージ。

普通なら重荷になるが、これが不思議なことに背中を押してくれているように感じられた。家族に支えられながら歩いている。途中で通り雨に降られたがめげずに75キロ地点にたどり着いた。ここでも妻がチェアを広げて待っていてくれた。

実は今回から車のサポートが禁止されたので、妻は車をいったん別府において列車で移動。駅から休憩地点まで椅子や食料や着替えなどをカートに入れ転がして運んでくれていた。本当に頭が下がる。

ここでシャツを着替え靴を大きめのクッション性の高いものに履き替えもう一度リセット。今回はモンゴルスペシャル「岩塩・重曹・クエン酸を混ぜた粉」も大活躍。粉のまま口に放り込む。シュワシュワ、酸っぱい、最後にしょっぱい。水で胃まで流し込んでミネラル補給&リフレッシュ。

生き返った感じ。足の裏が痛くない。見違えるようなスピードで他の参加者をどんどん抜いていった。ここでまたしても雨。今回は本格的。他の参加者は素早くカッパと取り出して対策ばっちり。僕は何も用意していない。帽子すらない。ずぶ濡れ。でも何事もないようにずんずん進んでいく。

いよいよ最大の難所「七曲の坂」。急な登り坂を一気に登りきる。しかし問題は長い下り。膝と腰にダメージを受ける。また足の裏が痛くなる。雨は止んだが地面は濡れているので休めない。これでもかと続く下り坂に耐えてコンクリートが乾いているところを確保して休憩。しかし濡れた体が冷えてしまう。また立ち上がってとぼとぼ歩く。

最後の山を越えて降りていくと眼下に別府湾が見えてきた。あと15キロ。風が強く寒かったが、その分濡れた服が速く乾いた。足の裏の痛みがひどい。一歩一歩痛みに耐えながらゴールに近づいていく。

90キロ地点の豊岡駅付近で最後の「ディレクターズチェア」の休憩。さてあと10キロ。だんだん元気が出てくるかと思ったら、ここからが一番辛かった。足が動かない。周りの参加者もよちよち歩き。みんな辛そう。

「人生楽ありゃ苦労あるさ~」水戸黄門のテーマが頭の中で流れ出す。別府市外へ。あと5キロ。まっすぐな道をよちよち歩くがスピードが遅いのでことごとく信号に引っかかる。靴の中はぐちゃぐちゃになってるんじゃないかと思うほどジンジンしびれて痛い。それでも一歩一歩ゴールへ近づいていく。この時間が長い。

そしてようやくあと1キロ地点。やっと光が見えてきた。ゆっくりゴールに吸い込まれていく感じ。ずっと辛かったけど人生こんな感じで終われたら最高だ。

そしてスローモーションのようにゆっくりゆっくりゴール(天国)に吸い込まれていった。

完歩証を渡されたとき涙が出てきた。そして妻はチェア広げ、ビールを買って待ってくれた。最高ののど越し。そして石(息子)を取り出して3人で記念写真。古賀さんや松本さんも無事完歩。最後はすべてハッピーエンド。

今回、26時間以内で100キロを完歩できるとは思っていなかった。自分の歩く速度、休憩時間を冷静に計算すると27~28時間になった。それがなんと24時間15分でゴールできた。これは途中、(息子に)背中を押されている感覚、妻の甲斐甲斐しいサポートのおかげ。まさに家族で勝ち取った成果。

今後50年生き抜いていく糧になった。


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2015,10,14, Wednesday 05:10 PM


10月10日から11日まで行橋別府100キロウオークが開催された。僕は3年前に一度参加したが、75キロでリタイヤ。こんな痛い、苦しいイベントには2度と参加しない、と決意したはずだった。

しかし今年は人生の節目の年。50歳を迎える。50歳にして初めて子を授かる。「100歳まで生きる」を目標に掲げている今、100キロウオークに再挑戦する気持ちがメラメラと湧き上がってきた。

7月と8月に博多~折尾50キロウオークを友人数名と実施し、9月には北九州無法松ウオーク40キロコースを完歩して本番に備えた。

100キロ歩ける体力気力はついてきたが、規定の26時間以内に完歩する自信はなかった。完歩証はもらえなくても、30時間かかっても歩き通そうと思った。
後は1キロを1年と考え、100歳を体感しようとも考えた。途中リタイヤは100歳を待たず死んでしまうことを意味する。

12時に行橋正八幡宮をスタート。5000人近くが参加するので全員スタートするのに1時間以上かかる。僕らは13時過ぎにスタート。しばらくは一緒に参加した古賀さんや松本さんと話しながら楽しくウオーキング。この二人は僕よりペースが速いのでしばらくすると一人遅れてあくまでもマイペースで完歩を目指した。

10キロ地点までは足取り軽やか。まさに疲れを知らない子供のように足が勝手に動く。10歳のころ15歳のころなど過去を振り返りながら歩いていた。

気が付いたら25キロ地点。日もとっぷり暮れていた。さすがに疲れてきたので休憩をとることに。豊前松江駅の構内で足を休めた。25歳といえばちょうど青年海外協力隊に参加した年。人生の転機だった。

15分くらい休んで体力回復。まだまだ若い。ずんずん進む。36キロ地点は中津駅。ここでは妻がディレクターズチェアを広げて待っていた。これは本当に助かった。地べたに座るより疲労回復が全然違う。フルーツなどの差し入れもあり至れり尽くせり。36歳というとJICA調整員として北京に赴任した年。またしても感慨深い。

20分ほどじっくり休んでまた歩を進める。だんだん疲労が回復せずに積み重なっていく感じになる。足取りが重くなる。休憩の頻度も増えてくる。とにかく足の裏が痛い。一歩一歩痛みを感じながら何とか50キロ付近にたどり着く。人生に例えるとまさに今。これから50年を考えると苦しいことばかり。あと50キロこの苦しみに耐えることができるのか。(つづく)



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2015,10,13, Tuesday 05:14 PM



13日(火)

9月29日から10月6日まで、北京経由でモンゴル国を旅した。

中国の内モンゴル・オルドスで活動をしている僕にとって「モンゴル国、」は憧れの地。一度は絶対行かなければならない国だと思っていた。逆に言うと一度行けば気が済むのではないかとも思っていたので、後回しになっていた。なかなか行く機会に恵まれなかったが、今回教え子のノリブとブユンバヤラがモンゴル国へ導いてくれた。

ノリブはオルドスでの植林事業の現地の事務局をやってもらっている。ブユンバヤラは10年前からモンゴル国で不動産関係の仕事をしている。ブユンバヤラから「ぜひモンゴル国の将来性を見に来てください」と誘いを受けて即決断、ノリブ、日本人留学生の宮崎さんと行くことにした。

ハードな旅だった。まず北京からモンゴル国の首都ウランバートルまで1400キロの旅。朝3時に起きて出発。車を3台乗り継いで夜9時にウランバートルのホテルへ。フラフラだったが、その後の4日間で2000キロ。ノンストップでモンゴルの大草原を駆け巡った。

日中はもっぱら移動。ランドクルーザーでまっすぐな一本道を快走。やっぱり草原は美しい。馬・羊・牛・ゲル・・・。これこそが25年前、僕がオルドスに行く前に思い描いていたモンゴルの原風景。最初のうちはうっとり見惚れている。しかし1,2時間もすると飽きてくる。そしてうとうと・・・。パッと目が覚める。全く同じ景色が続く。そのうち悟りの境地に入っていく。自分が風になって漂っているだけのような感覚。

そして日没前。夕日に照らされて草原が黄金色に輝く。長く伸びる影。日が暮れて黄色・緑・赤・紫と空の色が変わっていく。本当に美しい!

辺りが真っ暗になったころやっと目的地に着く。ゲルの中に入ってモンゴルウオッカと羊と歌の宴。ウオッカから逃避するために外に出ると満天の星空。天の川や流れ星。ずっと見ていたいけど夜はとにかく寒い。凍えながらゲルに戻るとコップいっぱいのウオッカが待ち構えている。後は覚えていない。こんな感じの旅だった。

いろんな可能性を感じた。一度は行ってみたかった憧れの国モンゴルは教え子たちの導きによって今後少しずつ自分のフィールドの一部になっていくと確信した。

旅の最後にチンギスハンの巨大なモニュメントを見た。じっと見ているとなんだか自分も気持ちが大きくなる。今後10年20年と自分のフィールドがどんどん広がっていくような気がする。教え子や他のいろんなつながりが自分を導いてくれる。僕はただ志を持ちながら漂っているだけでいい。根拠のない自信とワクワク感。

やはりあと50年は生きなければ・・・。

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