社長・坂本毅の『バンベン日記』


 

2008,12,31, Wednesday 07:20 PM
26日
実は3日目に何をやるかは決めてなかった。オルドスでの緑化事業・日本でのビジネス・バンベンの生い立ちと自分のことはこの2日間ですべて出し尽くした。いつもは対中ODAの問題や青年海外協力隊のことなどで1日使っていたが、今僕が持っている情報も古くなってきたし、バンベン事業ほど盛り上がらないだろうから、あまりやる気がしない。

午前中はお勧めの映画を見せて、午後は座談会にして学生たちに自由に語ってもらうことに。まずレンタルDVDショップに行ってみる。中国のお勧め映画「変臉」はなかった。モンゴルの映画もなく、東アジアとは関係ないが、「ホテルルワンダ」を借りた。

この日は今年一番の冷え込み。大学に向かう途中、小雪が舞い始めた。こんな寒い日は体を動かすのが一番、と思った瞬間「みんなで羊ダンスを踊ろう」と思いついた。どうせ最後に披露するつもりだったから、音楽はある。ただ僕が無理やりやらせてもついてこないだろう。ここは大義名分が必要。学生に「ホテルルワンダ」か「羊ダンス」か多数決で決めてもらうことにした。すると1票差で「ホテルルワンダ」になった。しかし「実際どんな踊りか分からない」という意見が出たので。ここで羊ダンスを披露することにした。やっぱりかなりのインパクト。ここで再び決を採ると今度は1票差で「羊ダンス」になった。

思惑通り。机を隅に退かし、みんな動けるスペースを確保。後はひたすらダンスのレッスン。教える側としては何回も何回も踊らないといけないので、体にこたえる。汗が噴き出る。でもみんなだんだん形になってくるのがうれしい。最後は何回か音楽に合わせてみんなで踊った。

かなり速く難しいダンス。正味1時間の練習なので前半だけでも合わせられたらと思ったが、怪しいところもあったがとくかく最後まで行けた。みんなも楽しそうでよかった。いい思い出になったと同時に「大阪大学の正規授業の中で羊ダンスを教える」という前代未聞の珍事を作った。

午後からは学生20名が車座になっての座談会。とりあえず話のきっかけのため、「名前・好きな映画・行きたいところ・中国で気になること」を書いてもらい1人ずつ自己紹介。その後話の向くまま、気の向くままおしゃべりをつづけた。「クレオンしんちゃん」の映画について熱く語る学生もいれば、台湾事情について詳しく教えてくれる学生もいた。今回、中国語学科以外に2名の朝鮮語学科の学生がいたので、韓国のことについてもいろいろ教えてもらえた。普段着の学生の姿が垣間見れて、こういう時間を作ってよかったと思った。

最後にレポートを書いてもらい、今回の集中講義も無事終了した。今回もかわいく、素直で、やる気のある学生に恵まれた。僕としては自分のことを出し切ったすっきり感を味わえ、羊ダンスをみんなで踊ったり座談会でいろんな話が聞けたり充実感いっぱいの3日間だった。レポートには学生一人ひとりの感想といろんな想いが綴られている。いつも教師が教える授業ではなく、学生が感じる授業を心がけている僕としてはまずは大成功の剛座と言っていい。あとは学生たちが感じたことの中から、少しでも行動に結びつくようなことがあればいいのだが・・・。

一仕事終わりこれで思いっきりビールが飲める。ということで梅田に繰り出し、友人と終電まで大いに美酒を味わった。

*写真はHPのオルドス写真館まで。


| 日記 | 07:20 PM | comments (0) |
comments (0)





2008,12,30, Tuesday 02:36 AM
25日
午前中はバンベンの生い立ちの続き。スライドを見ながら、隊員時代からバンベン事業を始めるまでの話をとうとうと語った。薄暗く暖房の効いた教室の中、長々と話を続けるうちに学生たちは気持ちよさそうにバタバタと眠りに陥る。でも僕はお構いなしに語りたいだけ語る。この時間はこんな感じでいい。聞いている学生は最後まで聞いているし、眠っていた学生がいつの間にか起きて聞いていることも。長い話の中で何か一つでも参考になることがあればそれでいい。

午後からはまず二胡の演奏で眠気を覚ましてもらって、バンベン事業の今後について話し合ってもらった。やり方は去年と同じ。まずいい点悪い点を挙げてもらい、その中から問題点を1つに絞り、その解決のための3年間のアクションプランを考えてもらった。限られた情報のなか、いろんなアイデアが出てくる。みんな本当にバンベンの社員になったように親身になって議論している姿にこちらも勇気をもらえる。そして各グループの発表。勢いのある学生、ほんわかした学生、一言で笑いを取る学生・・・。様々だが、みんなきちんと伝わってきた。せっかく模造紙に大きく書いてもらったので、もう少し1つ1つの提案に経営者としての意見を言えばよかったかも。

授業の終わりにアンケートを書いてもらった時、「ここから出てきたアイデアをぜひ採用してほしい」という意見が多かった。みんな真剣に話してもらった分実現してほしいという想いが強い。実際は僕が考えていたことも多く、金と時間とタイミングが合えば、いくつかは実現しそうだ。ただ会社としての基本姿勢や自分のペースは変えられないので助成金を受けることやただやみくもに動き回ることができないが・・・。

*写真はHPのオルドス写真館まで。


| 日記 | 02:36 AM | comments (2) |
comments (2)





2008,12,29, Monday 01:05 AM
今年も大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学)で集中講義を行った。今年で5回目。前回までは8月か9月だったが今年は12月。しかも24日から26日。クリスマスにもろかぶっている。こんな時期に学生はちゃんと受講してくれるだろうか・・・。

24日
7時半に江坂のホテルを出る。電車とバスを乗り継いで大阪大学外国語学部キャンパスへ。講師としての手続き、視聴覚機材の手配などをしているとあっという間に1限目の始まる時間。

講座を始める前はいつも緊張する。どこかに逃げ出したくなる。集中講義は手っ取り早く単位を取るという目的の学生が多く、受講動機が薄い。僕の授業は学生が積極的に参加してくれないと成り立たない。いつも不安いっぱいのスタートになる。

今年の受講生は20人。いつもよりだいぶ少ないが、時期が時期だけに仕方ない。こちらとしては20人くらいの方がやりやすい。1日目のネタはテレビ大阪で放映された「迫り来る砂に挑む」。75分間のテレビを見たうえで、4グループに分かれて話し合い。

第一段階として番組内容についてのクイズをやったり、一番印象に残ったシーンについてもらって話し合ってもらったりして、オルドスの砂漠化の現状について意識を深めてもらった。

そして本題。「生態移民政策VSバンベンの緑化事業、地球にとってどっちがいいのか」ということについてじっくり話し合ってもらった。それぞれいい点もある悪い点もある。考えれば考えるほど難しい。議論が白熱する。

僕は「地球にとっては環境破壊を続ける人間がいなくなるのが一番なので、生態移民のほうがいい」という結論が多くなることを想定していたが、結果は4グループとも「バンベン事業がいい」となった。「人間も地球の一部だから、人間も含めて生き残ろうとしているバンベン事業の方が地球にもいい」という意見もあり、「地球と共に生きる」という意識が感じられ頼もしかった。

結局どっちがいいかは僕にもわからないのだが、議論を深めていくうちに、生態移民は性悪説、バンベンは性善説に立ったやり方なのかなぁとふと思った。

話し合いが終わり、1時間くらいバンベンの生い立ちを話し、早めに講義を終えた。初日としてはまずまずの出来。イブの夕刻、学生たちはそれぞれ楽しそうに散っていった。

僕は一人でホテルかと思っていたが、見学に来ていた環境関係の研究者のお二人に食事に誘っていただいた。中国・モンゴル・シベリアの環境問題の話で盛り上がった。思わぬ形で楽しいイブとなった。

*写真はHPのオルドス写真館まで。


| 日記 | 01:05 AM | comments (0) |
comments (0)





2008,12,24, Wednesday 12:02 AM
21日
朝、ホテルに戻りそのまま夕方まで就寝。起きてからも頭が痛く、夜はひっそり一人で過ごした。年のせいか飲んだ時の回復力が落ちてきたようだ。

22日
昨日1日寝ていたおかげで、体調回復。夜は新宿御苑近くに住む調理人のH氏の自宅へ。3人で広島名物「日本酒鍋」を食べた。調理人が作る鍋だけあって、本当に美味い。ビールが進む。彼とは3年前に2回ほどオルドスに行った仲。TV大阪のオルドス特番のDVDを見ながら、オルドスのこれからについて大いに語った。23時に新宿でエリデニと合流。終電までひたすらビール。明日から大阪。集中講義が待っているので今後はしばらく飲みを控えたい。



| 日記 | 12:02 AM | comments (0) |
comments (0)





2008,12,23, Tuesday 01:11 AM
20日
7時起き。ちょっと昨晩の酒が残っている。大きなスーツケースと二胡とリュック。バス、電車、地下鉄を乗り継いで福岡空港へ。スーツケースと二胡を預けたら25kg。10kgオーバーだったが、何とか見逃してもらった。そして景色がよく見える最後列のAの席をゲット。

10:30、定刻発。よく晴れ渡っていて国東半島や瀬戸大橋などくっきり見える。中でも富士山は圧巻。12時に羽田空港着。まずは五反田のホテルにチェックイン。

14時から祖師谷で「オルドス文化の愛」の5回目の総会がある。どうせ時間通り始まらないだろうと、ホテルでしばらくメールチェック、近場でちゃんぽんを食べて、15時半に祖師谷留学生会館に行った。案の定、まだ始まってなかった。

前回までは大塚のモンゴル料理レストラン「チンギスハン」でやっていたが、今回は経費削減ということで、無料で使える場所で。酒は持ち込み、料理は調理室を借りて自分たちで作るという。中でも羊1頭分の「ショウパーロウ」は楽しみだ。
経費節減や宣伝効果のせいか、オルドス出身の留学生や社会人など過去最高の40人近くが集まった。

16時半から話し合いがスタート。話があっちこっち飛んでなかなか具体的なことが決まらない。僕は一応相談役ということになっているが、何も手を出すことなく。ただ議事進行を見守った。議論が紛糾する中、早く話し合いを終えて羊を食べたいという思いが充満し、理事長や理事、広報担当などの人事がバタバタと決まった。とりあえず運営体制が決まったことで今後はいろんなことが動き出すだろう。

そしてお待ちかねの「羊」。しばらくむしゃむしゃ食べながら、おしゃべりタイム。その後、歌とか踊りとか始まったが、なかなか一体感が出ない。広い空間で40名も集まったので、あちこちに小グループができておしゃべりに夢中。始めて会う人も多く。それはそれで大切なことだが、イマイチ盛り上がりに欠けたまま、1次会は終了。

続いて池袋で2次会を行うことに。やはりみんな盛り上がりたいみたい。朝帰りを覚悟で30人ほどが池袋へ。バス、小田急線、山手線と人ごみの中を1時間半かけて大移動。たどり着いたのは池袋北口にある小さな中華料理レストラン。もう閉店の時間だが、交渉して貸切で朝まで使わせてもらうことに。

ギュウギュウ詰めの店内。でもその方が盛り上がる。さっきは欲求不満気味のオルドス人たちが最初から絶好調。ビールと白酒がどんどん空いていく。飲んで歌って踊って・・・。これぞオルドスの宴会。5時の始発の時間まで、心ゆくまで楽しんだ。

ただ楽しんだだけではない。オルドスのために何かしたいという志の集まりでもある。今回エリデニが理事長に決まりようやく運営体制が決まった。学業やらアルバイトやら自分のことで精いっぱいの彼ら。多くの制約があるが、少しずつでも志を形にしていってほしい。

*写真はHPのオルドス写真館まで。


| 日記 | 01:11 AM | comments (0) |
comments (0)






ページ上部へ ↑

カレンダー
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
<<前月 2008年12月 次月>>
新しい投稿
コメント
カテゴリー
過去の投稿
その他